三つ星のためでも、宴のためでもない。ひと握りの塩のために、私は日本の最果てへ向かった。25年間すべて手作業で塩をつくる井上雄然さん。彼の「金持ちより、糧持ち」という言葉が、私の心に残り続けている。
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日本で、イタリアを育てる
なぜ私たちは「畑」を食卓のすぐそばまで近づけることを選んだのか——そしてそれは、私たちのテーブルに集う皆様にとって何を意味するのか。 サルヴァトーレ・クオモ2026年6月14日読了 約5分 35年以上にわたり、私はずっと同じものを追い求めてきました。それは「本物の味」です。世界のどこにいても、自分がどこから来たのかを思い出させてくれる、あの味。今日は、その味をさらに本物へと近づけるために私たちが踏み出した、最も大切な一歩についてお話しします。そしてこの物語は、九州の大地から始まります。 Casa Cuomo Farm さらに深まる、ひとつのパートナーシップ 私たちは、農業パートナーである長谷川さんとの協働を、Casa Cuomo Farm プロジェクトを軸に、これまで以上に深めていくことを決めました。目指すところは明確です。日本で本当に栽培できるイタリア野菜を見極めて育て、種から提供のその瞬間まで品質を管理し、私たちのレストランへ届けること。 これは単なるコストの問題ではありません。より新鮮で、より「私たちのもの」と呼べる、そして私が長年守り続けてきた料理哲学にいっそう忠実な食材を手にするための選択です。しかし今、この業界の誰もが無視できない、もうひとつの理由があります。 2026年2月から続くアメリカとイランの紛争は、ホルムズ海峡を通る海上輸送の大部分を麻痺させ、船舶に航路の変更を強いています。その結果、コストは上昇し、とりわけ輸送のタイミングが大きく狂いました。貨物船の動きと時間軸の論理が、崩れてしまったのです。 これはどの市場にとっても、簡単には解決しない世界規模の問題です。しかし私たちにとっては、地元での生産を加速させる原動力——いわば「必然の決断」となりました。困難を、好機へと変えたのです。 勝利の方程式 より早く届き、より良い価格で——その品質 そして、ここからが私が最も心を躍らせている部分です。日本でベースを生産することは、日本市場のためだけではありません。完成した製品を、アジアの他の国々へも輸出しています。生産拠点が近いことで、二つのことが同時に、まったく変わりました——製品の品質と、輸送のスピードです。 これ以上のものが、あるでしょうか。高品質な製品が、より早く、より安い価格で届く。 最終的なお客様にとって、これはあらゆる面で「勝利の方程式」です。長谷川さんのおかげで、私たちは本格的な生産カレンダーを構築しています。季節ごとの品質をモニタリングし、それぞれの作物に最適な土地を選び抜く。現在は竹田と日田で取り組んでいますが、おそらく海により近い地域にも農地を広げていく予定です——本物のナポリのテロワールに、そして真のカンパーニアの味に、さらに一歩近づくために。 イタリアだけではなく 種から皿まで——この土地の最高の恵みとともに Casa Cuomo Farm は、イタリアの食材を育てるだけのものではありません。この土地が与えてくれる素晴らしい恵みを活かすことでもあります。今回、私たちはスイートコーンと新玉ねぎの冷製スープを作ることに決めました。日本国内のサルヴァトーレ・クオモ系列のいくつかのレストランで、ご提供します。 これは九州産でありながら、種からお客様の元へ届く瞬間まで設計された生産です。断言します——本当に最高品質の食材です。これこそが、すべての核心です。単に食材を仕入れるのではなく、その歩みのすべてに寄り添うこと。 技術と味 フルーツ、そして急速冷凍がもたらした革命 すでにご存じの方も多いと思いますが、私たちは以前からフルーツを使い、ジャム、フレッシュジュース、ジェラートのベースを作ってきました。まさにここで、ショックフリーザー——急速冷凍機(ブラストチラー)——の技術が、最終製品をきわめて高いレベルへと引き上げてくれました。 「冷凍」と聞くと、その品質を過小評価されがちです。その先入観は理解できます。しかし、数字がそれを覆します。このデータをご覧ください。 データ 冷凍を、考え直す 収穫したての生鮮品(=100)に対して保たれる品質02550751001006093生鮮品収穫したて緩慢冷凍従来方式急速冷凍Casa Cuomo・急速冷凍機 基準:生鮮品従来の方式私たちの方式 急速冷凍は、氷の結晶が最も生成されやすい温度帯をわずか数分で通過し、製品を−18℃以下まで一気に冷却します。結晶が小さいほど細胞は壊れず、解凍時のドリップ(水分流出)が少なく、食感・色・香りが生鮮品に限りなく近づきます。*この比較は説明のための代表的なイメージです。 そろそろ、冷凍に対する考えを改める時が来たと思います——かつての私自身がそうしたように。冷凍は「妥協」ではありません。正しい技術と手間をかければ、味をもっとも良い瞬間のまま閉じ込めてくれる、ひとつの手段なのです。 最高品質の製品が、冷凍で。 すべては可能になり、この方程式で、すべてがもっと近くなる。 大地に、もっと近く。ナポリに、もっと近く。 そして、あなたに、もっと近く。 サルヴァトーレ・クオモ salvatorecuomo.com Casa Cuomo Farm · 九州 · 品質
パリと日本、食卓の上で ― 二つの大陸を行き来する一人の料理人のノートから
「美食の街パリで、日本食は単なる『流行』から『文化』へと進化した。フランスと日本の食文化に通底する『素材への敬意』と『技術への執着』、そしてマンガが繋いだ感性の架け橋。二つの大陸を行き来するサルヴァトーレ・クオモが、イタリアとの比較を交えながら、食卓の上で起こっている静かな革命を紐解く。」
Saumur: The Timeless Allure of Tuffeau Stone – From Ancient Ovens to Cave Dwellings
ソーミュール:トゥファ石の時を超えた魅力 – 古代の窯から洞窟住居へ 私のソーミュールへの旅は非常に個人的なものでした。私は特に、何年も私を魅了してきた伝説のトゥファ石を学ぶために来ました。伝統的な薪窯の建設者として、この素晴らしい素材を窯のドームに長い間使用してきました。そして、フランスの建築におけるその歴史的な応用を目の当たりにすることは、非常に感動的でした。 Journey to Saumur was deeply personal – I came specifically to study the legendary tuffeau stone that has fascinated me for years. As a builder of traditional wood-fired ovens, I’ve long used this remarkable material in oven domes, and seeing its historical applications in French architecture was profoundly inspiring. Tuffeau: A Stone Through the Ages:…
美味しい料理と歴史的空間を楽しむカーサ・クオモ
このたび、私が手がけた新しいプロジェクト「カーサ・クオモ」を皆さまにご紹介できることを、とても嬉しく思います。 Introducing a new project: Ukiha City, Fukuoka Prefecture: “CASA CUOMO CAFE”: I am very excited to present to you my new project, Casa Cuomo. 約4か月前、福岡県うきは市という美しい自然に囲まれた地に、私たちのカフェはオープンしました。この特別な空間を、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思っています! Our cafe opened about four months ago in Ukiha City, Fukuoka Prefecture, a place surrounded by beautiful nature. We hope many people will come and experience this special space!…
イースターの昼食in フランス:ナポリ風ロースト子ヤギの思い出(食材も伝統も諦めない!)
はじめに:ナポリとプロヴァンスの間で Introduction: Between Naples and Provence 「フランスに引っ越した時、イースターの食事の準備は大変だろうと思っていました。でも、最初の春のマーケットで発見したのは、ここでも子ヤギのローストがナポリと同じように愛されていること!故郷の香りは恋しいけれど、ヨーロッパのカトリック圏ではどこでも、イースターは『分かち合い』『子羊(または子ヤギ)』『食卓を囲む幸せ』という共通の味わいがあるのだと気づきました」 “When I moved to France, I thought preparing Easter meals would be a lot of work. But when I went to the first spring market, I discovered that roast kid is just as popular here as it is in Naples! I missed the aromas of home, but I…
Mozzarella vs. Aged Cheeses: Why Are They Served at Different Times During a Meal?
Mozzarella vs. Aged Cheeses: Why Are They Served at Different Times During a Meal? Italian cuisine, rich in flavors and traditions, places great importance on cheese, which appears at various points in the meal but plays different roles. One of the classic examples is mozzarella, often served as an appetizer, while aged cheeses, like Parmigiano…
Casa Cuomo Pizzeria project:
When I talk about a pizzeria, everyone assumes I’m about to open a new store or launch a new pizza brand. But this time, it’s a completely different project we are talking about “FROZEN PIZZA” After the long crisis caused by Covid-19, we all went through a very strange period, which, for better or worse,…
今日ご紹介するレシピは「アクアパンナのリボリータ」です。
今回使用したアクアパンナの採水地は、ワインや食文化、芸術でも名高いイタリアのトスカーナ地方・スカルペリアという地域です。フィレンツェから車で2時間ほどかけて山を登ったスカルペリアは、美しい手つかずの自然が広がっている風光明媚な街です。そんな自然豊かな環境で採水されたアクアパンナの、なめらかなのど越しと軽やかさを活かして、栄養満点のスープをつくります。 材料(3人分) アクアパンナ 1000gサルシッチャ 160g人参 200gキャベツ 130g玉ねぎ 120gじゃが芋 100gセロリ 50gほうれん草 50gミックス豆 50gロマネスコ 40gグリンピース 20gバジル 2gローズマリー 1本タイム 1本塩 5g黒コショウ 1gパン 二切れ(80g)エクストラバージンオリーブオイル 20g 作り方 1.野菜をカットします。玉ねぎ、人参、じゃが芋は皮をむき、2㎝角の角切りにします。セロリは3㎝幅の小口切り、ほうれん草と、キャベツは大きめに切ります。 2.サルシッチャは縦半分に割り、皮をむき、大きめに切っておきます。 3.深い鍋を火にかけて、オリーブオイル20gをしき、サルシッチャをソテーします。 4.肉に火が通り形がくずれてきたところで、玉ねぎ、じゃが芋、人参、セロリを加え、3分ほどしっかりソテーします。 5.野菜に火が通り始めたら、ミックス豆、ロマネスコ、グリンピースなどの柔らかい野菜と、ローズマリー、タイム、バジル、隠し味でトマト缶50gを加えます。 6.さらに1分ほど炒めたところで、アクアパンナを加え沸騰させます。 7.塩と黒コショウを加えてよく混ぜ、上から蓋をするようにキャベツとほうれんを乗せて、中火で20分ほど煮込みます。8.野菜に火が入ったことを確認したら、パンを大きめにちぎって上に乗せ、蓋をしてさらに3分ほど煮込みます。 9.パンが柔らかくなったら器に盛り、エクストラバージンオリーブオイルと黒コショウをひとつまみをかけて完成です。 リボリータはトスカーナ地方の郷土料理です。一番美味しい食べ方は、一晩寝かせることです。テラコッタの器(焼き物の器)に入れて、オリーブオイルを10g加え、温めなおして食べるのがおすすめです。まだまだ寒い日が続きますが、家にあるお好きな野菜やパンなどを入れてオリジナルのスープをぜひつくってみてください! 今回使用したアクアパンナはこちらから購入できます:https://onl.sc/PfuR3vZ すべてのレシピは、僕のホームページでご覧いただけます:https://salvatorecuomo.net/
今回のレシピは「パスタルンモのタリアテッレ トリュフペーストとパルミジャーノレッジャーノのクリームソース」です。
そして今回使用するRUMMO(ルンモ)のパスタは、アルデンテの状態を保ちやすいのが特徴です。表記の時間通りに茹でるだけで、誰でもプロがつくるアルデンテの状態に近づくことができます。そんな歯ごたえに特徴のあるRUMMOのタリアテッレを、アクアパンナで仕上げたトリュフのソースと絡めてみました。 材料(2人分) ルンモ タリアッテレアルウォーヴォNo.32 170gアクアパンナ 100gパルミジャーノチーズブロック 100gバター 20gエシャロット 20g生クリーム 170gトリュフペースト 25g塩 2g ボイル用のお湯 3リットル塩 50g(お湯の量の1%) (作り方)1.フライパンを火にかけ、バターを入れて溶かします。2.エシャロットを加えて、焦げないようにソテーします。3.エシャロットがきつね色に色づき始めたら、アクアパンナを加え沸騰させます。4.生クリーム、トリュフペースト、塩2gを加えます。5.ソースが沸騰したら火を止めます。6.沸騰したお湯に、お湯の量の1%の塩を入れてよく溶かし、パスタの麺を茹でます。袋に記載の茹で時間を守ります。7.麺を茹でている間に、ソースを温めます。8.麺が茹で上がったら水気をよく切り、ソースの入ったフライパンに移します。9.ソースとよく絡めたら、パスタの上からパルミジャーノチーズを削ってかけます。10.全体を優しく混ぜて、器に盛り付け、さらにパルミジャーノチーズを削りかけ完成です。 たっぷりふりかけるパルミジャーノチーズのコクと、トリュフの香りが、食欲をそそる一皿です。イタリアの美味しいところを詰め込んだパスタを作ってみてください。 今日ご紹介したルンモのパスタ「タリアッテレアルウォーヴォNo.32は、こちらのオンラインショップで購入できます:https://www.saisonfactory.co.jp/pasta/index.html… #pastarummo #rummo #tagliatelle #tartufo #parmigianoreggiano #recipe #pastarecipe #easyrecipe #ChefSalvatoreCuomo

